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オリジナル/鏡像恋愛  地下室


いたい…痛いよぉ… 
はぁ、はぁ …あひぃん…
いいぃ、痛い、い、イイよぉ はぁ、はっはっ はぁああん

 手首を括る麻紐がきりきりと皮膚に食い込んでいく。
躯の中に施された薬のせいで熱くなっている僕のペニスが、びくんびくんと脈打ってとめどもなくザーメンを放つ。
地下室のひんやりとした空気も、熱く火照った躯をさますことはできないでいる。


司さんが、ここを出ていってからどれくらいたったんだろう。


 はじまりは、草薙さんが外出した夕刻。
僕の部屋に司さんが現れて。
抗う間もなく四肢の自由を奪われ、いわれるままに司さんのモノを口にし、咽奥を犯す太いペニスに奉仕して・・・・司さんはそれから逃れようとする僕の頭を鷲掴みにして乱暴にゆりうごかす。
 息もできない程の激しい動きにむせ返りながら唾液にまみれたペニスに舌をからめる、僕。

 上目遣いに投げた視線が
口元に薄笑いを浮かべた司さんの冷たい視線とからみ合う。

いいぜ・・だいぶうまくなったな・・・

司さんがぐいぐいと腰を前後させ僕の咽を犯していく。

く・・ふ ぐふ・・はぁ・・あ

 司さんの好むやり方を叩き込まれた僕は、口の中で量感を増す肉の棒を嘗め続ける。
さからえばどんな目にあうか。
 着衣の下でぐったりと力なく頭を垂れている僕のモノの付け根にのこる紅い痕。
擦り付けられたたばこの痕。
痛みと熱さはまだ躯に刷り込まれていて・・・・

 司さんの腰が大きくグラインドして僕の頭を掴んでいた手に力がはいる。

ほらっお前の大好きなザーメンだ! こぼすなよっ!


 司さんの言葉と同時に精液が咽に流れ込んでくる。
最後の一滴まで吐き出すようにねちっこく腰を打ち込んで、僕の口の中にザーメンが注ぎ込まれていく。
 司さんは、勢いを失わず怒張したままのペニスを口から引き抜いて床に膝をつくと、うつむいた僕の髪をつかみ顔をあげさせる。


おれがいいというまでまだ飲み込むなよ・・・

 そう言い放つとシャツの上から僕の胸元に指をはわせはじめた。
司さんの指先でしごかれて僕の乳首が堅くなっていくのが生地の上からでも判る。
 司さんの愛撫を躯が覚えてしまっているのか、どんなに乱暴に扱われても躯は反応を示してしまう。
 耳朶をあまがみされると自由にならない躯に震えがはしる。

邪魔だな

 司さんはそういうと僕のシャツに手をかけおもむろに引き破いた。
あっ、と声をあげそうになって僕は慌てて口を閉じた。
口をあけると、司さんに注ぎ込まれたものがこぼれてしまう・・・
僕は唇を噛み締める。

 むきだしになった僕の乳首を直接司さんの指が捕らえた。
左右にくじられ紅く充血している乳首を指先でひきつぶし摘まみ上げる。
その度に下半身にしびれが走る。
薄手のコットンパンツを押し上げるようにぼくのものが高まっていく。
 どんな状況におかれても僕の躯は正直だ。
胸をいじられるとどうしようもなく熱くなっていく。
言葉でなぶられるとよけいに熱を帯び疼いていく。


 突然司さんの手が僕の股間にのび高まりを掴んだ。
パンツの上からぐいぐいともみしだく。

んぅぅっ

口を開くことができない僕は快感に翻弄され呻くばかりだ。
 僕の顔に浮かんだ、たぶん、とてもだらしない表情にきがついたのか、司さんは、ぬる、と僕の頬を舌で嘗めあげて嗜虐心に満ちた笑みを口元に浮かべた。

おまえ、おれの事がきらいだろ?

司さんの手の動きが激しく強くなる。

おれの事が憎いだろう?

 その言葉に答えることもできずに、繰り返し襲ってくる快感に僕は鼻息を荒くするばかりだ。
ふふ、と、司さんが笑った。

おれも、お前が、きらいだ。

そう言うなり充血しぷっくりとふくれた乳首に歯をたてた。

ひぃ!!

 突然の痛みに僕は思わず声をあげた。
とたん、口腔にためていたミルクを口のはしにこぼしかけ、あわてて口を噤んだ。

嫌いな男にヤられて、どんな気分だ?なぁ、和志?

 司さんは歯形のくっきりと残った乳首を指先で弾き、片手で下半身を覆うパンツのジッパーをずらしていく。
むきだしにされた、白い下着を押し上げんばかりに高まった僕のモノを、司さんはおもいっきり掴んだ。
 パンツの上からこねまわされるよりも強い刺激が僕を襲う。

いやでいやでたまんなくてもココはいいっていってるなぁ。もう、よだれたらしてるじゃないか。

 司さんの言葉のとうり、僕のモノからは先走りがこぼれ、下着にシミをつくっている。
つぅっと形にそって指をはわせ、下着から顔を覗かせた僕の先っぽに爪をたてた。

!!・・っむぅぅっ!!!

僕は大きくうめいて、いやいやと顔を左右にふる。

おれはお前が大嫌いだ・・・・ょ。

そういって司さんの顔が僕の股間へかぶさっていって・・・・・・・・。
暖かい舌が僕のモノをなぶりはじめた。

 司さんの口が僕をつつむ。
舌がうごめくたびに僕はゆるりと腰をゆらす。
 いやでいやでたまらない、きらい、・・・にくい。
先ほどの言葉が頭を巡る。

きらい・・・きらいだ・・・

 絶妙の舌技で僕のモノは翻弄され頭に霞がかかっていく。

きらい。

こんな目にあわせる司さんが、きらい。
でも、それに答えてしまう僕自身が、もっときらいだ。


 司さんの口の中で僕自身が大きくなる。
睾丸をころがされひくひくと脈打つ肉棒を扱きあげられて僕は大きくうめく。

気持ちイイ・・いいよぉ・・・

 自由にならない四肢をくねらせ僕は司さんに翻弄されていく。
敏感な亀頭をなめられ、先端の穴をほじられて、睾丸をもみ上げられて、
口の中のザーメンのことも頭の中から消え失せて

いく、いくいくっ! いくっつ!

とうとう僕は大きく叫んで、腰をひくつかせながらザーメンを司さんの口へ放ってしまった。

あ・・・ああぁ・・

激しく喘ぎ、息をつく僕の口からは司さんのザーメンがたれる。
 司さんは僕のザーメンでぬれた唇を手のひらでぬぐいながら、僕の顎を鷲掴みにした。

零したな・・・

顎を掴む手に力がこもる。

いつだしていいっていった?

射精の余韻を噛み締めることもできずに僕の躯は恐怖にふるえた。




地下室の冷たい空気が僕をつつむ。

あれから。
 布切れとなったシャツとコットンパンツをはぎとられ、下着もやぶりとられて全裸になった僕を司さんは地下室へと引きずりこんだ。
 首輪をつけられ躯にぴったりとフィットする網の衣装を着せられる。
荒縄で両手を後ろ手にされ、そのまま天井にとりつけられた鉄の輪に通されて釣り下げられる。
 荒縄には余裕をもたせてあるがしっかりとしばられて、その場から逃れることはできそうもなかった。
 なにをされるのかと、震える僕に司さんは緑色の液体のはいった小びんをかかげてみせる。

何だかわかる?

汚染された川の水面のような色合いの液体をちゃぷちゃぷと振る。

お前に使うのはもったいないんだけどな。

 そういって司さんはにやあっと口の端をゆがめると僕の傍からはなれ、地下室の片隅に備え付けられた棚の傍にいくと、中から大きな器をとりだしてまた僕の傍に戻ってきた。
 僕の足下に器を置き、持ち込んだ水指しからたっぷりと水をそそぎ、その中に小びんの中身を流し込む。
 緑色の液体はグロテスクなマーブル模様をつくり、やがて溶け込んでいった。

ドラッグの一種なんだけどな。・・・ああ。もちろん非合法のヤツな。

 再び棚の方へ歩きながら司さんがはなし続ける。
引き出しをあけ何かをとりだしている。

むかし、こいつを使ったやつはよがり狂って廃人になっちまった。

 そういって笑って戻ってきた司さんの手には大きな注射器に似たガラス機具が握られていた。

何?なにをするの?

 僕はこれからおこるだろう、未知の出来事に躯が竦んでいた。
針のついていない注射器の先端を器の中にしずめ緑色の液体をすいあげていく。

悪い子には、お仕置き、ってな。

僕の鼻先に注射器をかかげる。

イイ思いさせてやるよ・・・・天国にイクくらいな。



 司さんが僕の後ろにまわりこみ尻朶をぴしゃりとたたく。

脚、ひろげろ。

僕は言われるままに脚を開いた。

すこしケツ上げな。

 恐怖と不安で一杯の僕は可能な限り躯を傾けお尻をあげる。
司さんの指が肛門の周りを探り、堅く窄まった入り口をこじ開けようと動いた。
 そして、僕の中に入ってきたのは指ではなく冷たいガラスの注射器だった。

ああああああっやだっなに?なにをっ?!

割れたら怪我するぜ。動かない方が身のためだ。

躯をよじり逃れようとする僕は、司さん言葉に身動きがとれなくなっトしまった。
 冷たい液体がからだの中に注ぎ込まれていく。
中身を全部体内に注入すると機具を抜き取り入り口を親指で揉みはじめる。
 すぐに僕のからだの中が変調の兆しをあらわし出した。
じんじんと躯の奥が痺れはじめ萎えていた僕のモノが熱を帯びてくる。
お尻をいじっていた司さんは、細やかな網の間から突き出た紅い乳首をいじりはじめた。

あああっあんっあんっ

ほんのちょっと指でつつかれただけで僕の躯に快感が走る。
うなじを嘗めあげられる。
ただそれだけで僕の両足から力がぬけた。
胸をいじっていた片手が腹にまわりへその周りを撫で回す。

・・・ゃぁ・・・ん・・

 今、僕の体重は荒縄で縛り上げられた腕だけで支えられている。
きりきりと食い込む痛みよりも快感の方が強くなっている。
 僕のモノは立ち上がり、ひくつき先端からよだれをたらしはじめている。

さ、さわってっ司さんっ 僕の触ってぇ!

思わずもらした僕の言葉に司さんはにべもなく

いやだね。

と耳もとでささやくと、僕のお尻に堅く怒張したモノをこすりつけた。

ひあっ!!・・イクッ!!

それだけで僕は呆気無くザーメンを放ってしまった。
ひくひくと全身をふるわせて、ザーメンを垂らす僕のペニスは、再び頭をもたげはじめた。

司さんにつま先をねぶられて、親指に歯を立てられる。背筋に指を這わされ、耳たぶに舌を突き入れられて、ただそれだけの事で僕はまたザーメンを吐き出した。

あああ…しんじゃうぅッ  もう、やだっ イくのっやだぁあああ!

あえぎ悲鳴を上げる僕の口を司さんの唇がふさぐ。息が出来ないくらいに深くあわせ、舌が僕の口腔をかきまわす。

んんむうぅう あむぅ はぁ、はぁああっ 

また僕モノははち切れそうになっていく。
僕の口を解放した司さんは僕をじっと見据えた。

おれは、お前がだいきらいなんだよ。

噛んで含めるように吐き出すと立ち上がり僕に背をむけた。


 あれから、何時間たったんだろう。


 ひとり取り残されて、何度も繰りかえし襲ってくる狂気のような高揚感と射精した後の自己嫌悪。

 自分の動きでおこるわずかな空気のゆれにも反応してしまう。
お尻のむずがゆさはおさまることもなく、あんなに拒んでいた司さんのペニスを欲しいと喘ぐしかない。


 地下室の重いトビラが開かれる音が耳に飛び込んでくる。
司さんがもどってきたの?
入り口から地下室へ続く数段の階段をおりてくる足音に狂喜した。


司さんっ・・・!!おねがいぃっ・・・僕にっ司さんのちんぽいれてぇっ!!

僕は現れた人陰に向かって叫んだ。

いれてぇっ! かきまわしてくれないと・・・もぉ、へんになっちゃうよぉぉっ

和志・・・


人陰から発せられた声は・・・・・・・・。
司さんの声ではなかった。


地下室の豆電球に半身を照らされ、床に陰が伸びる。
よだれをたらし尻をくねらす僕の目に映る姿は

司さんではなかった・・・・・・・。




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