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いただきもの/藤墨きりや様作/夜の子供達



睦言の最中の携帯電話というのは余り有り難いものではない。

自分の思い人であるのび太の躯を淫らに責めながら、武は怪訝そうに眉を顰めた。

 この時間に携帯に電話をかけてくるということは、性格の悪いあの男しかいない。

 無視を決め込もうとしたが、しつこいベルの音にのび太が「出ないの?」という顔をしたので、

武は一つ舌打ちをすると仕方なく携帯受信スイッチを押した。

 『元気ぃ?』

 脳天気な声の主はやはりスネ夫だ。

「何の用だ」

『今、電話あってさ。皆で飲もうって事になったんだけどさ・・・。もしかしてオジャマだった?』

 微かに含み笑いが聞こえてきそうな声。

「だったら、誘うんじゃねぇよ。じゃな」

『ちょっと待ってよ』

「何だ」

『のび太来てんでしょ』

「ああ」

と返事をすると、何を思ったのか武はのび太の核心を空いたほうの手で撫であげる。

 のび太の微かな甘い喘ぎ声が電話にも届いた。

「イイコトの最中なんだよジャマすんな」

『僕も今からそっちに行こうかなあ』

そのスネ夫の言葉に思わず武が目をむく。

『君がイイ声聞かせるから僕も欲情しちゃったんだぜ?責任取ってよ』

「何が責任だ」

呆れ果てた様に武が言う。

『久しぶりに三人でいいじゃない。あの頃みたいさ・・・のび太苛めて遊ぼうよ』

と、スネ夫はさも愉快そうに笑った。

 そんなスネ夫に武は諦めたように溜め息をついた。

「勝手にしろ」

『じゃあ、来るから』

 無粋な電波の破裂音と共に会話はそこで途切れた。

「ま・・・たまにはいいか・・・」

武はそう呟くと、携帯の電源を切って机の上に放った。

「もしかして、スネ夫?」

と、のび太がベットから少し起き上がって、けだるそうに訊ねる。

「ああ、今からこっちに来るってさ」

「じゃあ、僕、服着ないと・・・」

と言ったのび太の顎を武は掴んで乱暴に口吻る。

 深く舌をさしいれて抵抗しようとするのび太を押さえつける。

「駄目だよジャイアン・・・スネ夫来るんでしょ?」

困ったように見上げるのび太の上にのしかかりながら、武は卑猥に笑った。

「スネ夫もお前と犯りたいんだってよ。勿論俺もな。たっぷり可愛がってやるぜ。うれしいだろ?」





 スネ夫が部屋に来た時にはのび太は武との情事に溺れていた。



 淫らに息を吐きながら、甘い声を紡ぐ唇が、武とスネ夫を確実に狂った情事へと駆り立てる。

 その唇にスネ夫は自分の指をさしいれて、のび太の舌に絡ませた。

「ほら、ちゃんと舐めろよ」

と、耳元を唇で愛撫しながら囁く。

 その指先を唇から顎へ、そして喉から鎖骨を辿って胸へ滑らせると、もう片方の手でのび太の顎を掴み、深く口吻た。

 武は、のび太の核心を口に含みながら、無骨な指で奥の蕾を嬲る。

 快楽に、喉奥でのび太の声が鳴る。

 スネ夫の舌がのび太の舌を嬲り、濡れた音が互いの聴覚から淫欲を煽り立てる。

 のび太の手が伸びて、自分の核心へ押し付けるように武の髪を掻き毟る。

 武は焦らすように、核心を強く握りこむと、一番感じる先だけを舌で舐った。

 スネ夫も、更にそれを煽るように、のび太の唾液で濡れた指先と舌で紅く立ち上がって熟れようとしている乳首で引っ掛ける様にして遊び始めた。

 哀願を込めたよがり声が響く。

 開放したい、と躯の全てが彼らに媚び始める。

 「駄目だよ。先にイッちゃ」

スネ夫が薄く笑って、のび太の顔を覗きこむ。

 武は位置を移動してのび太の背を自分に寄りかからせる。その途端にのび太の手が武の腕に絡み、指先が食い込んで、爪が立てられる。

 即座に降って来る口吻を貪りながら、のび太の視線がスネ夫に触れられる事を請うて媚びる。

 スネ夫は、請われた通りにのび太の核心に軽く触れると先に優しく口吻た。

 同時に、武がのび太の乳首にきつく爪を立てる。

 一層昂ぶる鼓動と、悲鳴。

 それに追打ちをかけるようにスネ夫が口腔にのび太の核心を含んで強く吸った。

 瞬間、スネ夫の口元から乳白色の体液が溢れた。

 荒い息を吐きながらのび太の躯が弛緩する。

 スネ夫はその体液に塗れた自分の唇を舐めると、のび太に深く口吻た。

 舌を執拗に絡ませ、故意に大きく濡れた音を響かせる。

「自分のミルクまで飲まされちゃうなんて、ね」

スネ夫はそう言うと武と顔を見合わせて愉快そうに笑った。

「こいつ先にイッちゃったよ。どうする?」

のび太が目を見開いて武のほうを怯えたように見つめた。

 「今度はこっちの番だな」

と、武はスネ夫にそう言うと、のび太にこう言った。

「先にイッちまったお仕置きは受けてもらうぜ?」





 「犯されてるのび太って見てみたかったんだよね」

というスネ夫の一言が、その日のお仕置きになった。



「こいつ、こっちの方が感じるんだぜ」

武はざらついた声で言うと一気に背後から犯した。

 スネ夫は少し離れた所でその情交を椅子に座って見学している。

 引きつったような悲鳴は既に嬌声と言った方が正しい。

 淫猥な言葉に自我を奪われたのび太は、直ぐに快楽だけを追いはじめる。

 腰を振って、自分を犯しているそれに媚びる。

 彼の核心も暴力的な快楽にたちまちのぼりつめた。

 「もうそんなになってるぜ?もたないじゃないの?」

可笑しそうに笑いながらスネ夫が言う。

 武はそののび太の核心を強く握り込むと一層激しく突き上げる。

「折角スネ夫が見てんだから、もっと声聞かせてやれよ」

ざらついた舌に淫猥な言葉を乗せて武が低く囁く。

 そして強く握り込んだそれの先に親指を擦り付ける。それの先に滲んだ体液のせいで指はそれの上を滑り、直接擦り上げられる時とはまた違う感覚をのび太に与えた。

 「へぇ、おたくら何時もこんな感じなのぉ?」

スネ夫は椅子から離れ、腕を床に立てているのび太の前にあるベットに座った。

「すっごい、ヤラシイね」

武と顔を見合わせる。

「だろ」

 後ろから武の手がのび太の顎を上向かせる。

 スネ夫はのび太の瞳を覗き込んだ。

「でもまだ、足りないよね?」

指を口腔に含ませて、舌と絡めあう。

そしてスボンの前を開け、その中から自分の雄を取り出すと、のび太の唇に先を触れさせた。

「口、開けて」

のび太は素直に口を開け、自分からスネ夫の雄を口に含んで奉仕し始めた。

 その仕草がその行為への慣れを感じさせて、スネ夫は少し残酷な気分に駆られる。

 そして、乱暴にのび太の髪を掴んで、喉まで届くほどに押し付けた。

 一瞬、のび太の眉が苦しげに顰められが、開放寸前まで昇りつめた快楽に再び表情を奪われた。

「フェラもしてたほうががよく締まるんだな」

いつもよりイイぜ、と武はじらすようにゆっくり腰を使った。

「そうとうスキモノだね、のび太は」

女にもそういないよ。とスネ夫は愉快そうに笑った。

 畳み掛けるように、言葉でも嬲られて、のび太はいっそう淫らに喘いで啼いた。

 イカせてくれ、という哀願の声も掠れきった頃、ようやく武がのび太の核心を戒めていた手をゆるめ、

同時に激しく突き上げ始める。

 あまりの激しさに、かろうじて腕を立てて支えていた躰が崩れた。

 同時にのび太の奉仕していた口が離れてしまったが、その状態じゃ仕方が無いなぁとスネ夫は肩を少し竦めて、

再び見学を決め込む事にした。

 やがて、武が少しうめいて、のび太の中で果て、のび太も同時に達した。

 忘我の状態で荒い息を吐きながら床に伏せているのび太の顎を武が掴み上げてスネ夫に顔を向ける。

 スネ夫はのび太に軽く口吻ると、武と顔を見合わせて笑った。

「まだ感じてるんだ?」

 武は手のひらについたのび太の精液を音を立てて舐めながら、自分の雄をのび太から引き抜く。

 引き抜かれる感覚に感じたのか、のび太が少し喘ぐ。

 耳へ吹き込むようにスネ夫が囁く。

「じゃ、続きしようか?」





 何回もイカされて、もう回数も分からなくなって。

 気を失ってはじめて、それは終わった。



 そして、子ども達の夜があける。



 スネ夫はシャワーの音で目が醒めた。

 周りを見ると、シャワーを浴びているのはのび太らしかった。

 スネ夫が起きた気配で、武も目が醒めた様だった。

 「ありゃー、癖になるねぇ」

それでもヤリすぎかなぁ、とスネ夫は笑う。

「そーだな、たまにはいいかもな」

マンネリ防止にはな、と武も笑う。

 ひとしきり笑ったあと、スネ夫は急に真面目な顔になって言った。

「本気になるからね」

そして、挑戦的な顔で笑った。

「・・・受けて立ってやろうじゃねーか」

武がそう言うと、再び二人は笑った。


 


いただきもの/藤墨きりや様作/夜の子供達

イラスト  桜野瑞生

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