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いただきもの/麻桐みを様作/お仕置き〜夢



「やだよぉ.....アズエルぅ.....もう、いやだ.....」

その触手は王子の体に纏わりついて、とても忙しく蠢いている。
「早く.....はや.....くぅ.....」
王子の喘ぎ声だけが、美しい森の中に響いている。
「離してよぉ.....もう.....赦してよ.....ぉ....」
耐えきれない程の快感に、王子は魅入られ沈んでいく。
「.....な.....んでも..........なんでも言うこと.....聞くから.....」


「アズエルの.....おもちゃになるからぁ..........もう、いかせてよぉ.....」


東の空が、紅く染まった。
黒く立ち込める煙が、紅い空を遮った。
「あれは、城の方じゃないのか?アズエル.....。」
「・・・・・・。」
アズエルは、その方角をちらと見ただけで答えない。
「私は聞いているのだ。質問に答えろ、アズエル。」
およそその口調が似合わない小柄な少年は、薄い桃色の唇を
きゅっと締め、自分の3倍はあるであろう男の前に立った。
「.....城が落ちたのです。」
「・・・・・・。」
男の答えに、言葉が出ない。
「サルト王子.....。」
真実を知り衝撃を受けているのだ・・・アズエルはそう思い、
王子と呼んだ、まだ幼い少年に声を掛けた。
国王自らがアズエルに託した、この国唯一の希望。
『今は敵国に敗れようとも、コレさえ生きていれば国は再興できる。』
そして国王は、アズエルを選んだ。
武術にも魔術にも長けた男、王子の守護警備隊員アズエルに。

「何をぐずぐずしている、アズエル。すぐに追っ手が来るのだろう?」
「.....はい。」

だが、アズエルには愛国心や、忠誠心が一欠けらも無かった。
アズエルにとってのサルト王子は、夢の中で自分を慰めてくれる
抱き人形でしかなかったのだ。
ただほんの少しの理性が、今までアズエルを制していた。
己の地位を失わないように.....と。


「森に隠れましょう。サルト王子。」
綺麗な森だった。
目の前に広がる広葉樹林は、深く静かだった。
「・・・・・・。」
返事の無い王子に、アズエルは聞く。
「怖いのですか?」
「!」
それは、人の上に立ち慣れた幼い王子には、侮辱としか受け止められない言葉だった。
「怖いわけがない!行くぞ。」
子供だな・・・そう思いながら、アズエルは顔をにやつかせて後に続く。
深い森の奥へ・・・奥へ。
いつ抜けられるとも知れない、森の奥へ。

「この森は、どこまで続いているんだ?」
「・・・・・・。」
アズエルは、答えない。
「まさか、お前も知らないのか?」
「・・・・・・いえ。」
「知っているのなら、なぜ答えない!」
王子はあきらかに苛立った声で、アズエルを睨みつけた。
城から逃げ出して、すでに半日が過ぎようとしている。
王子という立場の教育で、弱音など吐かずに毅然とし、国王の意思すら正確に把握していた少年も、疲労と空腹からは逃げられない。
なにより、城の中では忠実な家臣だったアズエルがここへ来て、逐一苛立つ態度をとるのだ。
「アズエル!!」
王子がその小さな体で一喝した時、アズエルはその欲望を露にした。
「!」
人目につかないようにわざと着た、暗い色の外套をすばやく脱がせ、逃げられないように王子を後ろから抱きしめる。
「何をっ!?」
ばたばたと足を蹴る王子の力など、アズエルにとっては無抵抗にも等しい。
「.....っくっくっく..........叫んでもいいのですよ、サルト王子。」
王子の耳元で、嬉しそうな声がした。
生暖かい息が突然耳に吹き付けられ、王子の鼓膜をくすぐる。
「..........何を考えているんだ?アズエル.....。」
王子には、分かるはずもない。
「ここなら、誰にも知られない.....。王子が人に言えるわけもない。」
「・・・?」
「もう、私のものだ。」
アズエルはそう言い終わらない内に、王子の耳の穴の中にぬるぬるとした舌を突っ込んだ。
「ひゃっ!」
それは、ゆっくりと穴の中で動き出した。
「やめろ!アズエル!!」
耳の中に、唾液が舌を伝わって落ちてくる。
今まで一度も感じたことのない感覚が、王子の背中に走る。
逃げ出そうとすれば、反対側の耳が下になって一層気持ちの悪い液体が穴の奥へと進んでくる。
背中のゾクゾクとした感覚は増し、王子の頬が赤らんできた。
「.....んはぁ..........。」
不覚にも王子は、声を漏らした。
「感じているんですね、王子。気持ちがいいんでしょう?」
「いいわけがない!離せ!アズエル!!」
「王子..........。」
アズエルは少し残念そうに呟くと、ただ王子を捕まえていただけの両手を動かし始めた。
「ひゅっ.....。」
勢いよく息を吸い込む王子の喉の音がはっきりと聞こえ、アズエルは確信した。
「感じているんじゃありませんか。うそつきですね、王子は・・・」
首筋に舌を這わせて、わざと唾液を背中に垂れ流す。
右手は王子の胸を弄り、左手で服の上から股間を撫で回している。
「んぁ.....アズ.....エル.....!.....やめろ.....。」
頑なに閉じられていた王子の足が、力を無くしてしまうのにたいした時間はかからなかった。
アズエルが先程とは違う反対側の耳の穴の中に、たっぷりと唾液を乗せた舌を突っ込むと、王子は恥ずかしい声をあげた。
「んひゃぁっ!!.....んはふ.....っひ.....。」
その声はアズエルの夢の中で悶える王子の声そのもので、より彼の興奮を誘った。
だが、王子は自分から求めない。
当たり前のことだが、アズエルにはそれが不満だった。

アズエルの夢は実に都合良くできていて・・・それ故に『夢』というのだが・・・王子はいつもアズエルを求めている。
自ら着ている服を脱ぎ、アズエルの前で大きく足を開く。
両手のかわいい指でお尻の穴を広げて見せ、それだけで薄紅色のモノを硬くする。
そして、誘う。
『アズエルぅ.....。サルトのお尻がヒクヒクいってるのぉ。お願いだからぁ.....アズエルぅ。サルトの恥ずかしい所を、いじくってぇ・・・。サルトをアズエルのおもちゃにしてよぉ.....。』
アズエルにはそれこそがサルト王子であり、
目の前の現実の王子と区別がつかなくなっていた。



王子の体は敏感だった。
腕と足以外の下着を剥ぎ取られ、アズエルに弄ばれている。
小さなモノは皮を剥かれ、綺麗な桃色の頭が覗いている。
アズエルはその頭を、丹念に舐め回している。
彼の鼻息は荒く、まるで餌を貪るハイエナの様だ。
全くの無抵抗で、柔らかい草の上に横たわる王子の口からは、
その顔から想像できない程の歓喜の声が漏れている。
しかしそれは「アア.....。」とか「.....んひゅ.....。」とか、
およそアズエルを満足させるものではなかった。
もっと淫らな王子が見たい・・・アズエルの欲求は、その股間と共にどんどんと膨らんで、破裂しそうになっていった。
そしてその時、王子は2度目の精を出した。
薄いミルクはまだ匂いも強くなく、量も少ない。
「はぁはぁ.....はぁ..........はぁ.....。」
アズエルは、空を見つめ肩で息をする王子の足を持ち上げて、
萎えている小さなモノを口に含んだ。
舌を使って皮と頭の境を刺激する。
ほんの少し顔を上下するだけで、ころころとした精巣も口の中に収る。
何度も口から出し入れしながら、王子の足を自分の肩に掛けて、
空いた手で王子の手首を掴んだ。
そうしてアズエルは王子自身の指を使って、王子のお尻の穴を刺激した。
「ほら、こうやって.....。指を穴に入れるんです。」
「はぁ.....ん.....。んふ.....。」
自分の指を1本銜えて、気持ち良さそうに王子は喘ぐ。
アズエルが添えている手を、上下に動かす。
「くるくる指を動かしてみてください。王子。」
「あひゃ.....ああぁ!..........ん.....んふっ.....んひっ.....!」
アズエルに言われた通りに、指で穴の中を掻き回しているのが
手に取るように分かる。
王子は、すでにこの快楽に逆らえないでいる。
だが、アズエルは満たされない。
少しずつ固くなってきた王子のモノを確認すると、アズエルは王子のモノを口からだし、両手を掴み万歳をさせてお尻の穴から取り上げた。
「あっ.....。」
「サルトをおもちゃにしてください。と、言ってください。王子。」
王子の顔はアズエルの言葉を聞いて、真っ赤になった。
恥ずかしくて、そんなことは言えない。
「言ってくれれば、もっと気持ち良くしてあげますよ。」
「...............。」
だが、王子は言わない。
「王子.....。」
アズエルの欲望は、この時破裂した。




「ひいぃぃぃっ!」
「んやあぁ!!」
静かな森に王子の悲鳴が轟いた。
「っや!いやだぁ!!アズエルっ!やめろ!!」
さわさわと梢の音が聞こえている。
「んひゃあぁぁぁっ!!!」
一際大きな悲鳴の後に、規則正しい息使いが聞こえてきた。
「.....んはぁ.....はぁ.....はぁ.....はぁ.....はぁ.....」
そして、くぐもった呻き声に変わる。
「..........んぐぅ.....ぐぅ.....」
よく聞くと、「ぬちゅ.....ぬちゅ.....」と、糸を引きそうな音も混じっている。

「あなたが悪いんですよ、王子。..........あなたが.....。」

アズエルは王子の傍らで、うっとりとしている。


「一生いじってないと生きていけないような、いやらしい体にしてあげます。」



いただきもの/麻桐みを様作/お仕置き〜夢

イラスト・文 麻桐みを様

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