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DOLL様作・清純学園シリーズより/ひとりぼっちの夜
さて。
今日もたくやくんは、カームくんと顔を合わせていません。
ひとのいいカームくんは実行委員でもないのに学園祭の準備にかり出されてしまったのです。
学内一の力持ちのカームくんは、演劇部の大がかりな舞台装置や、出店の屋台の設置、果ては最終日のファイヤーストームの準備まで一手に引き受けて、一日中学内を駆け回っているのです。
「もう、カームくんはおひとよしなんだから」
たくやくんは寮の自室の窓から身を乗り出して、目の前の木立の奥にある学舎をみつめて今日何度目かのため息をつきました。
もう九時だというのにこうこうと灯りのついた学舎のどこかで、今もカームくんは捻りはちまきを締めて、あっちへこっちへとかけずり回っているのでしょう。
ベッドに横になったたくやくんは、また
「あ〜あ」
とため息をつきました。
今日はルームメイトのウィズくんも外泊許可をもらって出かけてしまって、ひとりぼっちです。
たくやくんはベッドヘッドに手を伸ばして読みかけの小説をひっぱりだしましたが、本を読む気にはとうていなれません。
だって、もう四日もカームくんとエッチをしてないのです。
たくやくんは本を投げ出すと枕の下に隠していたカームくんの写真を取り出しました。
写真には、シャワーを浴びた後の裸のカームくんのバストアップが写っています。
こんなに身体の奥がカームくんを欲しくてうずうずしているのに、とうのカームくんはたくやくんより学祭の準備に夢中なのです。
「なーんか、むかつくなぁ」
と、写真の中のさわやかな笑顔のカームくんの額をぱちんと指ではじきました。
たくやくんは身体をずらして、履いているズボンのベルトをはずして、それからごそごそと片手をズボンの中に突っ込んでパンツの上から自分のペニスを撫でました。
目を閉じてカームくんの裸を思い浮かべます。
カームくんとのエッチを思い出しながら、シャツをたくし上げて胸元に触れました。
二本の指先で乳首をつまむとこりこりともんでみます。柔らかかった小さな乳首が少しずつ堅くなっていきました。
この前にカームくんとエッチしたときは、こんな風にさわったよね…、
と、たくやくんは布地の上からペニスを揉みます。
「…カームくぅん」
たくやくんは、カームくんの名前を呼びながら体中の感じるところを刺激し始めました。
一方カームくんは、へとへとになって寮に帰ってきました。
今日はファイヤーストームの為の大量の木材を、会場に設定された第二校庭に運ぶ作業を殆ど一人でこなしてきたので、もうくたくたです。
早くシャワーを浴びてベッドに潜り込みたい心境でしたが、ここのところ寮でも学校でもすれ違いで顔すら見ることのできないたくやくんが気になります。
カームくんは自分の部屋の前を通りすぎて一階上のたくやくんの部屋へ足を進めました。
たくやくんの部屋の前にきたカームくんは、部屋の中からかすかに聞こえる小さな音に気がつきました。
部屋のドアがほんの少し開いていて、その隙間を縫うように音が漏れているのです。
カームくんはそっと音を立てないようにドアをほんの少しだけ開いて、中をのぞき込みました。
部屋の中では床に座ったたくやくんが、ベッドにもたれてオナニーの真っ最中。
足を開いて自分のペニスをせっせと擦っていました。
さっきもれ聞こえた音は、たくやくんが自分で慰めてあえぐ声だったのです。
それを見たカームくんは、かーっと、身体が熱くなりました。
へとへとだったはずなのに股間がずくずくとうずき始めました。
すぐにでも飛び込んでたくやくんを抱きしめたいと思いましたが、めったに見ることができないたくやくんのひとりエッチです。
カームくんとエッチをするときは大胆なたくやくんですが、カームくんがオネガイしても、なかなかひとりエッチを見せてくれないのです。
そのたくやさんが、こっそりとひとりエッチでいやらしい声を上げているのです。
思わず、ごく、と喉を鳴らしてしまいました。
カームくんはこのままのぞきを続けることにしました。
入口のドアに向かって座り込んだたくやくんの周りの床には、バナナと小さなペットボトルが転がっています。
一度身体に飲み込んだのでしょう、どちらもぬとぬとと濡れています。
ペットボトルの瓶底まで濡れて光っているということは、たくやくんは飲み口をお尻に入れてかき回したにも関わらず、ものたりなくて今度は瓶底を飲み込んだのです。
いつもカームくんのペニスを飲み込んでいるたくやくんです。
バナナやペットボトルなんかでは全然物足りなかったのでしょう。
なにしろ最高に興奮して勃起した時のカームくんのペニスは、たくやくんの腕よりも大きく猛々しくなるのです。たくやくんがそれを飲み込んで、自分からお尻を振るようになるまで慣らすのに、カームくんはかなり時間をかけたものです。
ごくん、と音をたてて唾を飲み込んだカームくんは、たくやくんの股間からのびたピンク色の二本の線に気がつきました。
それは大人のおもちゃ、ピンクローターからのびた線でした。たくやくんはピンクローターを二つもお尻に入れているのです。
いつのまにあんなものを手に入れたんだろう、とカームくんは首をひねりました。
それはカームくんとエッチをするようになってから、指だけでひとりエッチをしても物足りなくなったたくやくんが、思いきって手に入れたおもちゃだったのです。
ひとりぼっちで寂しいときはピンク色のそれを乳首に押し当てたり、下の口に飲み込んだりして、じわわわわーと音をたてて動く振動に身体をふるわせたりしました。
もちろんそんなことは誰にも言えない秘密でしたが…。
「あふぅ…ん」
と声を漏らして、たくやくんはお尻からローターをすぽん、すぽんと二つとも抜き取りました。それは外に出た後もぷるぷると細かく震えて床の上を這いずるように動いています。
たくやくんは顔を赤くして今度は派手な色の大きなバイブレーターを取り出しました。
それはずいぶん前にカームくんとエッチしたときに使ったものでした。
二人でエッチをするとき時々カームくんは、最初に指でたくやくんのお尻をゆるめた後、次はそのバイブを使って、その後に控える大きなカームくん自身を受け入れるための準備をすることがあります。
もちろんカームくんのペニスとは比べものにならないくらいの代物でしたが、一般的なものよりも大きなサオに、いぼいぼのついた蛍光色の派手なバイブで、中をかき回すとたくやくんの感じ方が敏感になって、その後にカームくんがペニスをつっこんでちょっと腰を使うだけで、たくやくんは一直線に上り詰めてしまいます。
後はもう、どんな無理な体位だろうと、カームくんがどんなに乱暴に動いても、たくやくんは
「あひぃ、あぁん、あん、ああんン」
と恥ずかしい声で啼いて上りつめたままで何度も達してしまうのです。
けれど
「おもちゃなんて、愛がないよね」
と、たくやくんはそういって、あまりバイブを使わせてくれません。
カームくんはちょっと残念と思いましたが、おもちゃでイかせるより自分のペニスで失神するまでイかせるほうが気持ちいいし、たくやさんもよろこんでくれるので最近はおもちゃを使うことはありませんでした。
たくやくんは、そのバイブのスイッチをいれました。
ちょうど亀頭にあたる部分がウニョンウニョンと音をたてて、動き出しました。
たくやくんは、バイブの動いている先端をべろりとなめます。
それから口を大きく開けてバイブを咥えました。
「んぶっ んぶっ」
と、音をたてて舐めている口の端からよだれがだらだらと垂落ちていますが、たくやくんはそれにもかまわずに太いバイブを咥えたまま、おなかの上で立ち上がったままのペニスを擦り続けています。
「おぉ。おお…うぉぉおおおおお〜」
と、カームくんは心の中で叫びました。
のぞき見ているたくやくんの、いやらしいひとりエッチに股間はもう押さえられないくらいに大きくなっています。
ズボンの前をあわてて開くと、先走りでパンツの前にシミを作っているペニスを引き出し握りしめて、しゅっしゅっとしごきたて始めました。
たくやくんは、よだれで濡れたバイブを口から吐き出すと、それをお尻にあてがいました。
手に力を込めるとバイブが、ひくひくと動いている入口に飲み込まれていきます。
「う……ンぅ」
と声を押し殺したたくやくんの目頭に涙がうかんで、ぽろぽろと頬に流れ落ちました。
時間をかけて半分までバイブを身体に飲み込ませると、今度は床でのたうっているローターをバイブの隣に押し込みはじめました。
そのころにはもう、たくやくんはベッドに体重を全て預けるように背をそらして腰を浮かせ
「あひっ あひぃ」
と声をおし殺すこともできなくなっています。
時間をゆっくりとかけて、とうとうローターを二つとも押し込んでしまいました。
たくやくんの穴に大きなバイブとローターが二つ、しっかりと飲み込まれてそれぞれが勝手な動きを始めました。
たくやくんは、その刺激に身体をひくひくと震わせながら
「カームくぅん、カームくぅん」
と鼻にかかった声を上げて顔を真っ赤に染めたまま、ペニスを擦る手のスピードを上げました。
腰も淫らに動いています。
カームくんは、もう我慢できません。
たくやくんを抱きしめて押し倒して、いぼいぼバイブを抜きとっていやらしいヨダレをだらだらと垂らすペニスを突き入れたくてたまりません。
ドアを勢いよく押し開けると、部屋の中に躍り込んで床の上に座り込んだたくやくんにむしゃぶりつきました。
たくやくんは突然の乱入者に目を見開いて身動きをとることもできずにいます。
カームくんは口をたくやくんの口元に押し当て嘗め回しながら、せわしなくズボンを膝まで引き下ろすと、すでに天をつくようにぎんぎんに立ち上がった鎌首を、たくやくんの股間に押し当てました。
ところがそこは既にバイブに占領されています。
カームくんはバイブとローターの線をひとまとめに持つと勢いをつけて引き抜きました。
ズボ、と音がしてたくやさんのいやらしい穴を塞いでいたおもちゃが床に投げ捨てられました。
「ひぃぃぃぃぁぁぁぁぁんんっ」
と、たくやくんが悲鳴を上げましたがカームくんはそれにかまう余裕もなく、空いた入り口にたくやくんの腕よりも太いペニスを捻り込みました。
たくやくんは、自分を抱きしめているのがカームくんだとわかると、その背中に抱きつきました。
そして、自分の中にめりめりと押し入ってくるカームくんのペニスを歯を食いしばって受け入れました。
「たくやさんったくやさんっ」
カームくんは四日ぶりのたくやくんの中を無我夢中で突きまくります。
たくやくんは、カームくんにしがみついたまま、大きな波にさらわれていました。
ひとりエッチで火のついた身体にカームくんのペニスが油を注いだのです。
がくがくがくっと、身体を震わせ
「あああああああああああっ! あひぃ! あう!あうう! いくいくっ!イクっ!」
と絶叫しカームくんの腹に擦られたペニスから精液をほとばしらせて、失神してしまいました。
カームくんも気を失ったたくやくんの中に、腰をビタビタと打ち付けて、どくどくと精液を注ぎ込んだあと、たくやくんを抱きかかえたまま床に仰向けに倒れ込んでしまいました。
たくやくんが目覚めたとき、カームくんは隣ですやすやと眠っていました。
失神したたくやくんをベッドに運んだカームくんは、学祭の準備で疲れていたせいもあって、隣に潜り込んで眠ってしまったのでした。
…カームくん、ずっと覗いてたのかな…ぼくのこと…
たくやくんは床に散らばったままのバナナやバイブに気がついて、顔を赤らめました。
でも、四日ぶりにカームくんとエッチができて、たくやくんの躰も心も久しぶりに満たされました。
学祭まであと1週間。
きっとカームくんは学祭が終わるまでかり出されることでしょう。
「一週間もエッチおあずけにしたら、ゆるさないからね」
たくやくんは、そうひとりごちると、ぐうぐうと眠っているカームくんの鼻をきゅっとつまみました。
カームくんは、うーん、とうなって寝返りをうってたくやくんを抱き寄せると再び寝息を立て始めました。
たくやくんも、カームくんの胸に頬を押し当てて、カームくんの鼓動を子守唄に、そのまま朝まで眠りについたのでした。
清純学園シリーズより/ひとりぼっちの夜 改稿2011/09/23