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オリジナル/鏡像恋愛 KISS×KISS


「あぁ、泣いちゃったよ。こいつ」

放ったれたモノを飲み下すことができずに、咽せて咳込んでいる和志の髪の毛を、ぐいとつかんで上向かせ司は笑った。

「乱暴なことをするからだ。おまえが」

草薙が司をたしなめる。

「慎一郎がいつまでもやってるからだろ」

司は和志の髪から手を離すと床に座り込み、転がってる酒瓶に手をのばし酒をあおる。


和志は背面座位で草薙に抱かれ尻は草薙のモノで貫かれている。

そして、先程まで司にはフェラチオを強制されていた。

草薙のモノがなかをかき回し、どんどん量感を増していくのと、和志の喉奥を犯す司の動きがシンクロし、和志はふさがれた口からくぐもった声をあげる。
司が和志の咥内に精をを放つ。勢いよく喉奥へ射精される苦みを飲み下すように強制されて、和志は顔をゆがませ、やがて嗚咽をもらしはじめた。


司から解放された口からは飲み下せなかった残滓がつたっている。

草薙の突き上げにあわせて、和志の体が力無く揺れている。

「あ・・・っ、あぁぁん・・・も・・だめぇ」

体中を支配している快感に耐えられず和志の口からあえぎが漏れる。

草薙が和志の耳朶を甘噛みし舌を差し入れると、和志の体がびくんと跳ね上がった。

「ふふ、だめ?・・・・まだだよ、まだ、離さない」

腰に廻していた片手を胸元へやり紅く勃起している乳首を摘むと、

「ひゃっ」

和志が小さく声を上げる。

草薙は反応を楽しむように突起を指の腹でころがす。

「くゥ・・んァっ・・・や・・」

和志は背を反らせ、いやいやと頭を振る。

「こんなにかたくなってる。かわいいね。ほら、こっちもいじってあげよう」

もう片方の突起へ指を滑らし、同じようにこね回す。

「い・やぁんっ・・・あぁぁ・・・ん」

上半身への刺激と、徐々に激しさを増していく草薙の腰の動きに、和志のあえぎもいっそう艶を帯びたものになっていく。



「・・・ったく。がきのくせに、こんなに・・・してんじゃねぇよ」

司が再び和志の前に近づきまだ幼さの残る和志の、頭をもたげたモノに指をはわせる。

草薙の愛撫に翻弄されていた和志は、朦朧とした視線を司にむける。

「いやらしいやつだな。ん? 和志。ここから涎が垂れてるぜ」

先走りの涎がにじみ出ているモノをいきなりパクリと銜える。

思いがけない行為に、和志の意識が覚醒する。

「や!! だめぇっ!」

司の咥内の生暖かさに和志は悲鳴をあげる。頭を押しのけようと手をのばすが、その手はもがくように空を掻く。司の頭が上下するたびに和志の体が震える。司はわざと音をたてて和志をなぶる。

司は過去に慎一郎に教え込まれたテクニックを駆使して和志を追い上げる。

中空に泳いでいた和志の両手が司の動きを即するように彼の頭に押し当てられ、両の指が、司の髪に絡む。


草薙と司の二人から与えられる快感に和志はひとたまりもない。

「あー・・・あんっ、あ、い・・いいっ、き・もちいい・・よぉ・・」

いっそう上り詰めていく和志の羞恥にまみれた喘ぎに、草薙は答えるように腰を突き上げるピッチをあげる。胸の突起をいじっていた指を和志の口元へ運び、悦びの声を上げる咥内へ差し入れる。

和志はそれを受け入れ舌をからめる。指がまるで凶器の様に和志の咥内を犯していく。腰の動きにあわせて、指も前後運動をくりかえす。

「ん・・む・・ふぁ・・くしゃ・な・・さぁ・・ん」

咥内を犯されながらも、うめき、あえぐ。

言葉を繰り出す度に草薙の指をなめまわし、まるで今尻を貫いているモノに咥内をも貫かれているような錯覚を覚える。


司の口の中の和志がびくびくと動き限界が近いと告げる。

「んーーーあぁッ・・だめぇぇぇッ・イ・・イクうっ!」

草薙の指を吐き出し、叫ぶ。
司は今にも精を放とうとした和志のモノから口を離すと力任せにひくつくモノの根本をつかんだ。

「ああああっ?いやっ!」

和志は高まりを堰き止められ突然与えられた痛みに悲鳴を上げる。

司が体を起こし、顔をゆがめる和志ににやりと笑いかける。

「イカせない」

そういうと、どこから取り出したのか銀色に鈍く光るリングを和志の根本にはめる。かちりと、音がして和志の高まりは堰き止められる。

「いじわるだなぁ。司」

相変わらず和志を追い上げながら草薙が呆れたよう言った。

和志の口を離れた指はまた胸をまさぐって、紅く充血した突起をくにゅくにゅと揉みしだいて感触を楽しんでいる。

「こんな風に仕込んだのは、慎一郎、あんただろ」

司は草薙に言うと再び酒瓶に手を伸ばす。

「昔は、素直だったのに」

草薙が苦笑する。

「なあ」

酒を一口あおると、司は身もだえしている和志を挟み覆い被さるようにして、草薙の首に腕を回す。

「キスしよう」

唇がふれあう。司の舌が草薙の唇を割り中へ入り込む。舌が絡み合い、お互いの唾液を流し込む。和志の頭上で獣じみた口づけが交わされる。
唾液を交換するぴちゃぴちゃという卑猥な音が和志の押さえ込まれた高まりを刺激する。

ずっと突き上げられていた草薙の杭も、今はゆっくりとした動きに変わっている。それがよけいに和志を切なくさせる。がくがくと震えながら股間のモノにはまったリングをはずそうと爪を立ててみるがしっかりと食い込みはずれる様子はない。かえって刺激を与えることになってしまった。

さんざん流して、枯れはてたと思った涙がまた頬をつたう。

「・・・お・ねが・い。おねがい・・・これをっ、・・はずしてェ!・・イ・・イカせて、くださいぃ・・」

和志の悲壮な懇願に、草薙の舌を貪っていた司が名残惜しそうに唇を離し

そのままかがんで涙と汗でぐちゃぐちゃになった和志の顔をのぞき込む。

「安心しな、イカせてやるよ」

氷のような冷たい微笑みが司の表情に浮かんでいる。

「おれを、満足させてくれたら。いくらでも、イカせてやる」

和志の頬にこぼれる涙を舌で舐め取る。

「だ、そうだよ。」

草薙が和志の耳元に囁く。

「しょうがないね。いいだしたら訊かないから。司は」

再び草薙のモノが、蠢き出す。

「・・・そ、そんな・・・あっ・・あヒィっ・・」

和志は、草薙が重量感を増すのを体の奥で感じて喘ぎはじめた。


「キスしようぜ。和志」


和志は絶望感に包まれながら、言われるままに唇を開き、震える舌先をつきだして司の口づけを受け止めた。


終わりのない、真夜中の饗宴のはじまりだった。



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