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オリジナル/鏡像恋愛 枷


 湯船の中で和志の躰がびくびくと跳ね上がった。
浴槽の3分の2程に満たされた湯の中からは精を放ったばかりの和志のモノが顔を覗かせている。
 浴槽の横にはバスローブを身につけた草薙の姿。
バスタブの縁に両足をかけて湯船に仰向け腰を浮かせた和志の上半身を片腕を廻しささえている。
「よかった?」
草薙の問いかけに大きく肩で息をしながら和志がうなずく。
「.....お湯が、よごれちゃった.....」
和志が湯船から躰を起こす。
「お湯だけじゃないよ。」
草薙が、和志の放った白濁液にまみれている手を差し出した。
和志の頬が真っ赤に上気し、うつむいてしまった。
「ご.....ごめんなさい.....」
「きれいに、してくれるかな。」
草薙の言葉に和志がはっと顔を上げる。
「和志の、だよ。これ。」
笑みを浮かべた草薙が再び言葉を続ける。
「こんなに、たくさん。」
指先をつたって、湯船に流れる。
 和志はそれに顔を近づけて舌を小さくつきだし草薙の指先からしたたる精液を舐め取り始める。


 舌先に独特の苦みが広がる。
眉をしかめ、それでも一心不乱に草薙の手のひらに舌を這わせる。
指を一本一本口に含んで、自分の放ったモノの後始末を続ける。
 湯船から出た上半身から滴が落ちる音と、舐め取る度に発生するぴちゃぴちゃという音がバスルームに響く。

 どれくらいの時間がたったのか、バスルームの中を埋め尽くしていた湯気が消えお湯もさめてしまい、
草薙が、もういいと、和志の口を解放したときには外気に触れた和志の上半身は、
すっかり冷え切ってしまっていた。



 草薙は湯船の中で和志をたたせると、シャワーを全開にし肉付きの薄い小さな躰にお湯を浴びせかけた。
手早くその躰を清めていく。強めの水流が股間に向けられると、和志はきゆっと、目を閉じた。
 草薙の指が下半身へと移っていくが縮まったモノには直接触れることはない。
肝心な部分を水流だけで攻められ、和志は小さく声を上げ始める。
まもなく和志の躰が体温を取り戻し、股間のモノも再び熱を帯び高まっていた。


 草薙は濡れたままの和志の躰を両腕で抱え上げる。
「草薙さん!!ぬれちゃう!!」
「かまわないよ」
 バスルームを抜け寝室へ和志を運び黒いシーツがピンと張られたベッドに横たえた。
水分を吸ったシーツの色が濃くなっていく。
和志に覆い被さり彼の頬に張り付く髪を指先で拭う。
「すぐにまた、濡れてしまうんだから.....ね、」
言葉の意味に思い当たって羞恥で真っ赤になる和志をいとおしげに見つめた。



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